2003:『空想英語読本』


TVや映画でお馴染みの「空想科学の世界」は、大いなる「言葉の世界」でもある。たとえば「仮面ライダーはバッタの改造人間」というフレーズは、放送当時の男の子には深く浸透したが、これなどまったく言葉だけの世界観にすぎない。そんな空想の世界に「英訳」という手段を持ち込んだのが、本書である。各番組でお馴染みの単語やセリフの英訳はもちろん、バラエティ豊かな構成に仕上がっている。

  • まっと・ふぁあご著、メディアファクトリー(2003/07)


2006:Dirty Japanese

「アメリカで出版されている日本語俗語辞典は、どれも10年以上まえのもの、新語や流行語の辞典としてまったく無意味だ」と、バークレー大学で日本現代文学を教えていたら、しばしば生徒に言われたのがきっかけで、この「Dirty Japanese」を作ってみました。「俗語辞典の研究」を口実に、「egg」とかギャル雑誌を読みあさったり、バラエティ番組を見まくったり、2ちゃんねるの掲示板を巡回して、まだ働いている気がしないと思っているうちに出来上がった一冊です。

  • まっと・ふぁあご著、Ulysses Press (10月28日出版予定)


2005:ジョン・シンメトリー

線対称世界をこよなく愛でる「シンメトリー倶楽部(主宰:寺田 克也)」初の公式写真集。 なにげなく撮影された日常の風景が線対称に加工されたとたん放つ異次元の面白さやあやしさは見た者の心をくぎ付けに。デジカメ写真の万華鏡、画像の回文。巻末には「シンメトリー倶楽部」幹部による「メール座談会」収録。

  • 寺田克也著、まっと・ふぁあご訳、ラピュータ (2004/06)

「無頼派」文学評論(英語、DOCファイル)

修士論文:Oda Sakunosuke and Sasskay the Flying Chimp

東亜戦争の真っ最中、大阪が大空襲を受けながらも、結核とヒロポン中毒で死の予感を持ちはじめた織田作之助は、なぜか「猿飛佐助」という、陽気でギャグだらけな小説を書きました。この論文には、絶望的な状況下で、ギャグの持つ特別な力をテーマにしています。

論文:Professor Zephyr and Doctor Octopus

坂口安吾の短編小説「風博士」は、ソクラテス的なアイロニーの寓話である、とか何とか論じているのは実はアイロニーである。笑えるような、頭が痛くなるような、キルケゴールを馬鹿にしたような論文です。
copyright 2006 by Matthew Fargo